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文献集

私たちができること(作吉 むつ美)

IFOAMの第17回世界大会は、韓国のGyeonggi Paldangで、9月26日〜10月5日にかけて行われた。昨年、IOIA(International Organic Inspectors Association) 理事長らと共に韓国で講習会を行った時、IOIAとJOIA(日本オーガニック検査員協会)、そしてKOIA(韓国オーガニック検査員協会)合同でブース出展をしようという流れになった。IFOAMの世界大会が、こんなに近くで開催される機会はめったにない。国内出張のノリでいけるのだから、仲間を大勢引き連れて盛り上がろう….と勢いこんだのは1年近く前。現実には、企画組み立て時に出遅れ、震災の影響もあって、周囲の反応はすっかり冷めてしまった。加えて、私自身、段取りが悪く、自身の準備で精一杯の出張になってしまったのは情けない限り。それでも、無理を重ねて行っただけはあった。場を変えてみることは、なかなか悪くないと改めて感じた数日である。

 

韓国のオーガニックの展開

IFOAMの世界大会への参加が初めてだったので、他の場所の開催状況とは比較できない上、セミナーやワークショップを除いて、ほとんどの時間をOrganic Fair内のブースにいたため、そこでの印象に限られる。という前置きつきで、一言で感想をいうなら、“とにかく訪問者が多くてにぎやか”である。

 

あきらかに農業者、という方々が、雨の日も含めて大勢参加されていた。出展物も、加工度の高いものはあまり多くなく、肥料や生物農薬らしきもの、米を中心とした加工物や野菜などが目だった。また、開催中の週末は韓国の大型連休中ということもあって、家族連れが会場を埋め尽くすばかりの勢い。そこかしこで、オーガニック産品の試食販売が繰り広げられ、マッコリで顔を赤くした人々が、大声で散策していたのだ。言葉の壁が厚く、直接彼らに話して参加のきっかけや動機を聞き出すことはできなかったが、韓国ではすごくオーガニックが支持されている!と勘違いしそうになった。

 

現実には、韓国のオーガニックの認証制度はまだ発展途上である。農畜産物にもともと長く使われているオーガニックのマークは、色違いで、無農薬(化学肥料を使っているものもある)、減農薬減化学肥料栽培のものがあり、間違えやすい。加えて加工食品は、統括省庁が異なり、2007年にドラフトが出てから短期間のうちに基準改訂や規制の変更があり、結局、現時点では有機の加工食品については、認証取得は必須ではないとのこと(使うマークも農畜産物と加工食品では異なる)。おまけを言えば、そのマークの違いがあるために、どこまでが「農産物」でどこからが「加工食品」になるか、というのも事業者や認証機関にとっては頭の痛い問題のようだ。

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