東京・代々木公園で開催される《東京ベジフードフェスタ》は、環境、美容、エコライフをテーマとして、2002年にスタート。2016年には4万5千人が来場し、日本有数のベジタリアン・イベントに育っています。今年は10月21、22日の開催で、大型台風接近にもかかわらず、多くの人が集まっていました。有機農産物を始め、タイフード、ケバブなどエスニック料理もあり、すべて植物性です。
台風接近の中、多くの来場者を集めた《東京ベジフードフェスタ》
タイフード屋台もビーガン
まめプラスと本格的な動物性タンパク質代替製品を可能にした不二製油
「まめプラス」は、大豆ベースの植物性食品の情報サイトで、油脂・大豆タンパク大手の不二製油が運営しています。不二製油はB2B事業が主ですが、その大豆製品はセブン-イレブンの「豆乳仕立ての宇治抹茶ティラティス」や、相模屋食料の「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ」をはじめ、さまざまな企業の製品に使われています。
フェスタでは、豆乳クリームを発酵させた「チーズのような豆乳ぶろっく」が販売されていました。焼き上がったピザのチーズは、濃厚な風味、とろりとした食感で既存のチーズと遜色ない完成度。生ではフェタチーズのように固めで、サラダでもおいしいのです。
不二製油は2012年に世界で初めて、大豆を「豆乳クリーム」と「低脂肪豆乳」に分離することに成功しています。まめプラス担当の不二製油グループ本社取締役の角谷武彦さん、マーケテインググループの岩舘澄江さんの説明によると、この技術により、牛乳がクリームやチーズになり、卵がマヨネーズやメレンゲになるのと同じように、大豆加工に広がりが生まれ、本格的な動物性タンパク質代替製品が幅広く製造できるようになったそうです。たかが大豆と侮ることなかれ。大豆由来チーズは、世界最先端の技術の粋なのです。
まめプラス 「チーズのような豆乳ぶろっく」 加熱前(左)、加熱後(右)
まめプラスの皆さん 有機農家のShare the Love for Japanとのコラボで窯焼きピザ
秋田発「INOCHINE」、水と米だけで作ったライスミルク
「INOCHINE」は生命を支える命の根=イネの意。ライスミルクの原料は米と水のみ、優しい甘さです。アイスクリームはライスミルク、米飴、米油等を原料に、アーモンドの微かな後味が漂う、シンプルで品ある味。
開発したのは、秋田の地域食材商品開発・販促企業ノリット・ジャポンの佐藤宏美さん。ブランドの世界観とご本人の凛とした雰囲気がぴったり(2018年発売予定)。
秋田発「INOCHINE」ライスドリンクと、開発者の佐藤さん
ここでは紹介できませんでしたが、川崎市の「Vege&Fork Market」も地元ベジが溢れるユニークなフェスです。たまには野外で、楽しいベジフードに触れてみませんか。
東京ベジフードフェスタ:http://tokyo-vegefest.com/
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