初夏。あちらこちらで目にするサツキやツツジに心癒されます。今回は今話題の「免疫力」をテーマに、夏におすすめの過ごし方&食べ方をお伝えしたいと思います。
免疫システムを働かせるには体温が大切
免疫細胞は体温37.0~37.5度で活発に働くので、理想的な体温は36.5~37.0度と言われています。平熱が35度台の方も増えているようですが、低体温では免疫システムが働きにくくなります。
胃腸を温め免疫力アップ
免疫細胞を活性化させるためには、運動で基礎代謝を高め、血流をよくすること。また、免疫細胞の70%が存在すると言われる腸の環境をよくするため、食に気を付けることが大切です。夏は冷たい飲みものや食べものをとりがち。胃腸が冷えると消化吸収力が落ち、腸管免疫システムも働きにくくなります。夏こそ意識して、温かいものや温める作用のある食材で内臓を冷やさないことが必要です。
身体を温め胃腸に作用するスパイス
カレーに使われるスパイスには、体を温め胃腸に働きかけるスパイスが多くあります。(例:写真左から、シナモン、コショウ、カルダモン、コリアンダー、クローブ、クミン) 辛いスパイスの摂りすぎは、逆に胃腸を悪くしてしまうので注意が必要ですが、「カレー=辛い」ではありません。今回は胃腸の働きをサポートする食材を使った、まろやかな味のカレースープをご紹介します。
フレッシュな食感が楽しめるので、つけ合わせの野菜も一緒に盛り付けてみてください。
※夏の過ごし方と食べ方については「五十嵐和恵の季節に合わせた暮らし方Vol.2」を併せてご覧ください。
【カボチャとブロッコリーのカレースープ】
夏が旬の野菜は、トマト・ナス・キュウリ・ゴーヤ・ズッキーニなど、体の熱を冷ます作用のあるものが多いですが、カボチャは温める作用があります。ブロッコリーと共に胃腸の働きをサポートする食材。おすすめの組み合わせです。簡単にエスニックなカレースープができあがり。スープとしても、ごはんを添えても。エネルギーの高いオーガニック野菜を使ってしっかり免疫力アップしましょう。
〈材料(2人分)〉
・カボチャ 1/4コ
・ブロッコリー 1/4コ
・玉ネギ 1/4コ
・ショウガ 少々
・カレー粉 大さじ1/2
・米粉 大さじ1
・鶏ガラスープ 2カップ
・ココナッツミルク 1/2カップ
・塩&コショウ 適量
・オリーブオイル 大さじ2
〈作り方〉
①カボチャとブロッコリーはひと口大に、ショウガと玉ネギはみじん切りにする。
②オイルを熱し、ショウガと玉ネギを炒める。
③玉ネギがきつね色になったら、カレー粉と米粉を加え粉っぽさがなくなるまでさらに炒める。
④ダマにならないよう混ぜながら、スープを少しずつ加える。
⑤④にカボチャとブロッコリーを加え、やわらかくなるまで煮る。
⑥⑤にココナッツミルクを加え、塩コショウで味を整える。
※お好みで、香りのスパイス・ガラムマサラや、辛味のスパイス・チリパウダーなどを加えアレンジを楽しんで下さい。
サツキとツツジの花言葉は「節制」。今はしばらく節制の時。このタイミングに自分自身の生き方をしっかりと考えたいですね。一日も早く世界中に笑顔があふれる日が戻ることを願うばかりです。
ポジティブ・エイジング アドバイザー、健康管理士一般指導員、食育インストラクター。福岡市出身。時間とともになんとなく年をとるのではなく、加齢に対して前向きに準備をしながら素敵な年齢を積み重ねてゆく=「ポジティブ・エイジング」を提唱。東洋医学のある暮らしでうつ病や難病も克服。お子さんからシニアまで幅広い世代の方に、セミナーや講演会を開催。福岡県立高等学校食育出前講座、西南学院大学市民講座などの講師を務める。