2007年に設立された民間NGO「日本オーガニックコスメ協会(JOCA)」(所在地:東京・八王子市)は、オーガニックコスメの基準を定め、それにもとづいた推奨品マークを作りました。
この推奨品マークは、消費者が安心安全なオーガニックコスメを選びやすくすることを目的にしています。
化粧品は現在、全成分が表示されていますが、その成分がどのような目的で含有されているのか、良くわかりませんよね。
ナチュラルやオーガニックコスメとうたわれていても、化学で出てくるようなカタカナや数字、アルファベットが含まれる成分名には不安になってしまいます。そんな時、この推奨品マークが指針の一つとなります。
単行本『オーガニックコスメ』
日本オーガニックコスメ協会の母体は「オーガニックコスメ」という言葉を作った環境NGOアイシスガイアネット。
2001年2月に、アイシスガイアネットは、単行本『オーガニックコスメ』を発行。安心安全なコスメを表現できるキーワードとして、アイシスガイアネットの編集チームが中心となって作り出した造語が「オーガニックコスメ」だったのです。
それ以来、シリーズ化された『オーガニックコスメ』には、成分を厳しくチェックして選りすぐったオーガニックコスメのみが掲載されてきました。2007年からはその監修を日本オーガニックコスメ協会が担当。さらに、2009年に発行された5回目の『オーガニックコスメ』以降からは、基礎化粧品やヘアケア製品は、天然成分100%の商品のみが掲載されるようになっています。
オーガニックコスメ推奨品マークの基準は次のようになります:
・ 天然成分100%で製造
・ 乳化や洗浄成分用にも合成界面活性剤不使用
・ 合成防腐剤成分不使用
・ 植物エキスの抽出、加工、漂白プロセスでも合成溶剤不使用
・ 放射線照射はしていない。
・ 製造プロセスで環境に負担をかける合成成分や有害物質は排出しない。
日本オーガニックコスメ協会は、オーガニックコスメ推奨品に使われる基本原料は、もともと自然界にあり、自然界で循環することが出来、自然界のバランスを壊すことがないものであるべきと考えているとか。
一般消費者に、もっと化粧品成分に関心を持ってもらい、化粧品成分についてわかる消費者が増えることによって、それをきっかけにして、「衣食住」オーガニックなライフスタイルを普及させていくことが、日本オーガニックコスメ協会の究極の目的だそうです。
連絡先
日本オーガニックコスメ協会:http://joca.jp/
文責:グローバルオーガニックネットワーク 中村 実代
《関連キーワード》
JOCA, オーガニックコスメ, 推奨品マーク, 日本オーガニックコスメ協会