自然派ブランド・オーガニックブランドともに新興企業の勢力拡大
~2017年度の国内自然派・オーガニック化粧品市場は前年度比104.9%の1,297億円~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は国内自然派・オーガニック化粧品市場を調査し、製品カテゴリー別や流通経路別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした『自然派・オーガニック化粧品マーケティング総鑑 2018年版』を出版した。
自然派・オーガニック化粧品の国内市場規模推移と予測
出所元:(株)矢野経済研究所「自然派・オーガニック化粧品市場に関する調査(2018年)」(2018年12月7日発表)
拡大基調の自然派・オーガニック化粧品市場
自然派・オーガニック化粧品市場は、化粧品に対する安全、安心の高まりや、環境を意識したライフスタイルを志向する消費者の増加、男女を問わず肌の問題を抱える人が増加していることなどを背景に拡大をつづけている。
また、自然派・オーガニックに加え、機能性を打ち出すことにより訴求力が高まっていること、取扱店舗の増加やECサイトでの展開など、消費者との接点が増えていることなどから、2017年度の自然派・オーガニック化粧品国内市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比104.9%の1,297億円となった。
2018年度は前年度比104.1%の1,350億円を予測。今後も市場規模は拡大し、2022年度までは前年度比3%~4%台の成長を維持するものと予測されるという。
本調査における「自然派・オーガニック化粧品」の定義は次のとおり:
<自然派化粧品>
自然派化粧品とは、①天然植物原料を主成分としている、②化学合成成分の配合を抑制している、の2つともあてはまる化粧品をさす。
<オーガニック化粧品>
オーガニック化粧品とは、①第三者機関のオーガニック認証を取得している、②使用原料の大部分を自社及び提携農園のオーガニック素材を使用している、③ブランドラインアップの大部分にオーガニック素材を用いている、のいずれかがあてはまる化粧品をさす。
なお、化粧品中の自然及びオーガニック成分の比率に対し、一定の基準を示した「化粧品の自然・オーガニック指数表示に関する業界ガイドライン」を日本化粧品工業連合会が2018年4月を制定したことが、今年の注目点としてあげられる。
これは、自然・オーガニックを訴求した化粧品について、消費者にわかりやすく情報提供する観点から「ISO 16128」に基づく化粧品の自然及びオーガニックに関する表示基準を示したもの。詳しくはこちら。
プレスリリースの詳細は以下をご参照ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2050
なお、掲載されている情報は、発表日現在の情報なので、その後予告なしに変更されることがあります。
総鑑購入に関しては⇒株式会社矢野経済研究所 マーケティング本部 カスタマーセンターまで
株式会社矢野経済研究所