特定のビタミンやミネラルの含有量を従来品より高めた 高機能野菜が、最近、数多く店頭に並ぶようになりました。もはや珍しい存在ではなくなってきた感もあります。
2015年、生鮮食品で初の機能性表示食品として届出が受理されたのは、オーガニックもやしの草分け ㈱サラダコスモの「大豆イソフラボン 子大豆もやし」。以来、機能性もやしの売上は、健康志向、高機能野菜の普及、他の野菜の価格高騰などを背景に、順調に伸びているそうです。
もやしは、お豆の栄養+αのヘルシー野菜
大豆や緑豆等の豆類を種子とする「豆もやし」は、発芽させることによって豆の時にはなかったビタミンCが生成されるほか、肥満や動脈硬化の予防に効果のあるビタミンB2が豆のときよりも増加します。また、発芽の過程で、食物繊維やタンパク質は吸収されやすい形に変わり、カルシウム、鉄分も多く含まれます。一方、低カロリーなので欧米ではダイエット食品として注目されています。
〔もやし生産者協会HPより〕
もやしをめぐる最近の動き
2017年3月、もやし生産者協会が、生産者の経費削減努力は限界を超えている、と取引先などに訴え、メディアや消費者の反響をよびました。スーパーなど流通業界も徐々にこれに対応し、価格が低く抑えられてきたもやしが適正な価格へと値上げに向かう流れの中で、通常のもやしの2~3倍の価格の機能性もやしの売れ行きが好調です。
参考:一般的なもやしと機能性もやしとの栄養価の比較
※緑豆もやしは 日本食品標準成分表2015年版(七訂)、子大豆もやしは ㈱サラダコスモ「大豆イソフラボン子大豆もやし」の情報を参照
㈱サラダコスモ「大豆イソフラボン 子大豆もやし」の2017年3月の売上げは、機能性表示前の2015年3月と比較して、1.8倍にまで伸びているとのこと。2017年5月には、機能性もやしにカットされたキャベツと人参をミックスした「レンジde温野菜3色べジセット」も発売されました。
また、大豆もやしの加工食品を製造販売している 泉食品㈱ は、約4億円を投じて新工場を建設し、生産量を5割増やします。5年以内に売上高を10億円と2017年1月期に比べ3割伸ばす計画です。
イオントップバリュ㈱は、2017年2月に自社プライベートブランドの商品「オーガニック大豆もやし」を機能性表示食品として届出、受理されました。2017年4月からパッケージを変えて発売しています。
高機能の生鮮食品を買ったら、せっかくの栄養価を損なわずに美味しく調理したいもの。
玉ねぎ「さらさらゴールド」は、生だと辛味が強いですが、煮たり炒めたりして加熱すると甘味と旨味の濃厚な味わいを引き出せるのだそうです。
㈱サラダコスモの「大豆イソフラボン 子大豆もやし」は、電子レンジ対応パッケージ採用。600Wなら3分で栄養と食感を失わずに食べられ、サラダや麺のトッピングに便利。
その他、発売元各社がおすすめのレシピをHPなどで紹介していますので、チェックしてみてくださいね。
株式会社サラダコスモ
〒509-9131岐阜県中津川市千旦林1-15
公式HP: http://www.saladcosmo.co.jp/