Global Organic Network代表・中村実代がオーガニックな人に会ってお話を伺うオーガニックインタビュー。遠赤青汁株式会社 代表取締役社長 高岡照海さんの第2回はオーガニックに欠かすことのできない土作りのお話を伺います。
休耕地が生き返る!オーガニックで地域再生。
─ 50歳から農業を始められたとのことですが、農地はどうされたのですか?
高岡照海さん(以下高岡):もちろん、土を作るところから始めました。本当に良い野菜を作るために大切なのはやはり土ですから。
─ 土地はどのように?
高岡:愛媛県の西条市を中心に探しました。ここは昔から愛宕柿(あたごがき)の産地として有名なところですが、農業後継者不足で休耕地が増えていたので、そこを狙いました。とはいえ、休耕地を使わせてほしい、と思っても、なかなか会ってももらえない。ようやく交渉が成立して案内された畑は、本当にここで作物を育てることができるのか、と目を疑うほど荒れ放題。草木が生い茂ってちょっとしたジャングルです。それで気づいたのですが、単なる荒れ地だと思っていた土地をよくよく見てみると、農業用の散水ノズルが残っている。農地だった証です。
─ そこを開墾してゆかれたわけですね。時間がかかるでしょう?
高岡:そうですね。でも、休耕地だけあってずっと農薬を使っていないから、その点はまぁ良いと言える。まずは、ユンボを使って、木を伐採するところから。その後、土中で微生物が活発に活動できる生きた土をつくるために、たっぷりと時間をかけます。そうやって生き返った土は、必ず応えてくれます。
─ 高岡さん自らユンボを?
高岡:もちろんです。社員はそれぞれ自分の仕事で忙しいですから。社長が一番自由に使える時間がある(笑)
─ それは冗談としても、今では地域再生事業としても認められているそうですね。
高岡:最初は変人扱いでしたが、今では西条市の協力を得られるところまでになりました。愛媛県は耕作放棄地率が全国から見ても多いし、まだまだできることはたくさんあると思っています。
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