【OLE2025】美味しいものが世界を変える!サステナビリティの達成へさらに深まるオーガニックという選択

10周年を記念する「第10回オーガニックライルスタイルEXPO EAST in東京2025」が、102日(木)・3日(金)・4日(土)の3日間開催されました。

公式来場者数は、19,819名。265社団体生産者 299小間(出展関係会社含む)の開催規模。

年々、環境保護と社会課題への配慮、経済的発展のバランスを長期的に追求する必要性があるため、企業のサスティナビリティの実践と消費者によるエシカル消費が高まっています。

サスティナビリティの達成には、環境保全や生物多様性の確保、気候変動対策につながるオーガニックの普及が重要。イベントは10のカテゴリーに分かれていますが、中でも食のカテゴリー「味わう」の中から2店舗をレポートします。

岡山県への地域貢献と食品ロスの取り組みを次世代へ「りんのひとさじ」

「りんのひとさじ」は、岡山県にある「株式会社エコルヴェ」が「カラダに美味しいは、地球にやさしい」をコンセプトに展開する食品ブランド。

岡山県産の有機人参と有機米粉、北海道産の純生クリーム、岡山の平飼い卵を使用し、添加物一切不使用の「オーガニック・キャロットケーキ」と、有機野菜がたっぷりのお惣菜ケーキ「オーガニック・ケーク・サレ」が出品されていました。

「オーガニック・ケーク・サレ」は、ポテトポーク、根菜チキン、パンプキンナッツの3種あり、どれも栄養バランスが良く忙しい朝食にもぴったり。

砂糖不使用、野菜が主役の塩味のケーキ「オーガニック・ケーク・サレ」(右)
サワークリームが付いた「オーガニック・キャロットケーキ」(左)

「りんのひとさじ」の食品には、味は良いのに正規ルートで販売できない規格外野菜が使われています。規格外野菜は、形や色などが出荷の規格を満たしていないという理由で生産や流通の工程で破棄されることが多く、食品ロスの原因の一つとして問題視されるようになりました。 

「りんのひとさじ」をプロデュースする「花房佐和子(はなふさ さわこ)」さんは、20年近く前に規格外野菜を廃棄せざるを得ない岡山の農家さんを訪れ、その様子を目の当たりにして涙がでたそう。

いま、高校生や大学生と農園で話を聞き、一緒に商品開発を行うプロジェクトも始まっています。いろいろな体験をとおして、学生たちが将来、有機野菜や食品ロスに関わる仕事に携わってほしいという思いがあります。これから広がっていく未来が楽しみだと語っていました。

 りんのひとさじ https://rin-no-hitosaji.jp/

 

食の選択を提案し自然とオーガニックな暮らしを案内する「こだわりや」

昨年より広いスペースに、たくさんの人で混雑していたブースが自然食品店「こだわりや」。化学合成農薬や化学肥料、化学合成添加物などを極力含まない、おもに国内産の食品を扱うお店です。

すべて「有機JAS認証品、農薬・化学肥料不使用、減農薬栽培野菜(特別栽培グレード)、旬を大切に生産地の気候風土に根差し、有機質の土で育てられた環境保全型、適地適作、持続可能な農業環境で生産者が心をこめて栽培した商品」が並びます。

「有機微生物が豊富で通気性がよくふかふかの健康な畑から育つ」元気でおいしい野菜など、早くも売り切れになっていました。

人気のアリサンの加工品は2日目で残りわずか

美味しいいこだわりのキムチ!

生産者さん達が見える、思いを伝える、次世代につなぐことができる商品にこだわっています。

セレクトされた時間と手間を惜しまずつくり上げられた多くの食品。生産者さんの顔やストーリーがより身近になり、ブースではつくり手と直接交流できるマルシェのようでした。

つくり手の生産者さん達は、近頃の物価高でオーガニック食品の割高感が薄れ、価格変動が少ないオーガニック食品が選ばれるようになってきているのではと感じているそう。

多くの人で賑わう「こだわりや」ブース

また、今回の什器には、廃棄されるはずだったパレットをアップサイクルしたものだそう。焼却されていたパレットの寿命を延ばし、CO2の排出抑制や森林資源の保護にもつながっています。

こだわりや https://www.kodawariichiba.com/

 

多くの企業が、オーガニックにとどまらず、広範なサスティナビリティにシフトしています。消費者としては、シンプルに美味しさを味わえることも幸せ。こだわりのものづくりから生まれる食品を選ぶことで、人が幸せになり、社会を、そして世界を変えていくように感じました。

 

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出展募集中!
1、 プレミアムフードショー第9回オーガニックフードEXPO 2026
(BtoB)出展者募集 ※締め切り2026.1月31日
エントリー資料はこちら https://ofj.or.jp/ofe/ofe_ex/ofexpo.html

2、 第3回オーガニックライフスタイルEXPO West in京都2026
(BtoBtoC)出展者募集 ※締め切り2026.1月31日
第11回東京EXPOと同時申込で割引あり 
エントリー資料はこちら https://ofj.or.jp/ole/ole_ex/202606_kyoto.html

3、 第11回オーガニックライルスタイルEXPO EASTin東京2026
(BtoBtoC)出展者募集 ※締め切り2026.6月30日
第3回京都EXPOと同時申込で割引あり 
エントリー資料はこちら https://ofj.or.jp/ole/ole_ex/202611.html

 

 

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執筆者:奥田 景子

ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。

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