【Go Organics Japanの挑戦 ―和歌山編 Vol.7】紀州南高梅発祥農園で梅拾い体験

春から初夏へと移り変わり、気持ちの良い季節になりました。
梅の実の収穫まであと1ヶ月ほど。
昨年のことですが、和歌山県の梅農園へ訪問した時の体験レポートです。

 訪れたのは、和歌山県日高郡みなべ町にある「たかだ果園」さん。
こちらは南高梅発祥の農園で、明治35年に60本の梅の苗木が植えられたことから始まったそうです。
農園を訪れると、南高梅の母樹を見ることができます。そして、高台にあるこの農園からは周りに広がる梅の木々、そして梅干し作りのために栽培されている紫蘇畑も見渡せました。

こちらでは、農園の約8割が有機栽培です。
代表の高田さんにも直接お話を伺うことができました。土づくりにとてもこだわりながら、情熱をもって、愛情深く、従業員のみなさんと一緒に梅を栽培されているのだなと感じました。
有機栽培を始めて10年以上、土づくり、そして手間ひまをかけながら、さまざまなチャレンジを経て、ここまでの規模にされました。和歌山県内で出る資材の再利用や、指定障害福祉サービス事業所として就労支援のNPO活動も行われています。

 体験では、みなさんと一緒に軽トラックに乗って、その日の梅収穫の場所へ向かいました。地面には、ブルーのネットが張り巡らされ、落ちた梅がネットの上にあちこちに転がっています。一般的には、草対策には除草剤がまかれるようです。たかだ果園さんでは、除草剤を使わず、草の上にネットを敷き詰め、草はそのまま枯れたら微生物の力で土壌分解されるという循環型農法です。

梅を拾いながらネットをよく見ると、ネットとネットを竹串で継がれています。この作業ひとつを見ても手間のかかる作業だということがわかりますね。
完熟した梅が自然落下し、ネットがやさしく受け止めている。それを農園のみなさんが腰をかがめながら、1つ1つ拾ったり、網ですくい上げたり、手作業で大事に拾っていきます。

初めての体験で、そのスピードについていくのがやっとでした。でも、南高梅は
1粒1粒が大きく、美しいのです!その中でも特に美しい梅を拾った時は、とっても嬉しい気持ちになりました。

急ぎながらも、丁寧に拾い、梅をコンテナに入れるという作業を繰り返し、あっという間にコンテナが一杯になります。
収穫した梅は選別する機械でサイズ分けし、次の工程へ。この日の体験はここまで。
あとは農園の皆さんが美味しい梅干しや梅酒を作られ、消費者の家庭へと届けられます。

こちらの梅は梅ジュースや梅干し用として販売されている梅干しです。
別の機会にネット注文したところ、こんなに美しい梅が届きました。
青梅は梅ジュースや梅ジャム、黄梅は完熟していて梅干しに適しています。

そして、たかだ果園さんではさまざまな種類の梅干しがあり、いろんな味を試してみたい方は各1粒ずつが1箱に入ったお試しセットがオススメですよ。

大切に作られた梅干しを楽しむのも良し、自分で作って楽しむのも良し。
これから梅の季節です。ぜひ楽しんでみてくださいね。

農園体験の様子はYouTubeにて。
https://youtu.be/OD1WY7tTySY

 次回は、熊本の阿蘇への旅をご紹介します。


Go Organics Japan 代表 田中美穂
香港・タイ・日本で活動する非営利団体「GO Organics Peace International」の日本拠点。
20155月に「GO Organics Japan(ゴーオーガニクスジャパン)」としてスタートし、無農薬・無化学肥料で農業を営む農家さん達と消費者を繋げる活動をしています。
また、農業ボランティアや農園運営での実践、シードマイスター、オーガニックコスメアドバイザー、フードコーディネーターの学びを通じて、種や土のこと、安心して使えるオーガニックコスメ、オーガニック食材を使った料理など、日常の生活に取り入れてもらうための活動もおこなっています。https://goorganics.jp

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