いまのライフスタイルでは、一年中乾燥肌で悩んでいる人がいます。一番気になる顔に肌トラブルがあると、精神的なダメージを受けてしまうことも。自然治癒力を大切にして、体と心、自然や宇宙まで調和した美と健康の概念「ホリスティック」。ホリスティック美容家の安村侑笑(やすむら ゆきえ)さんが、乾燥肌を自分の力で回復へと導くために開発した、クレンジング専用の石けん「IMYOON(イ・ミューン)クレンジングバー」が2月7日に発売されます。
植物由来の天然由来成分100%で枠練りコールドプレス製法でつくられた、日本初のクレンジング専用石けん。「IMYOONクレンジングバー」の誕生までを追ってみました。
ホリスティックビューティーとの出会い
安村さんは、ファッション業界や美容業界で、華やかな世界の表も裏も見てきて、たどり着いたのが「ホリスティックビューティー」だったそう。ホリスティックビューティーサロンや講座をマネジメントしています。サロンのお客さまの一番の悩みは、乾燥肌やニキビ、毛穴の開き。10代後半から60代の女性たちへカウンセリングを重ねる中で、要因となっているのがパワフルな洗浄剤であることに気づきました。
ホリスティック美容家の安村侑笑さん
ほとんどが水と界面活性剤などの化学合成成分でつくられているクレンジングは、タンパク質を変性させてしまうため皮膚がだんだんと薄くなっていきます。安村さんには「毎日使うものだから、安心で安全で、エシカルなクレンジングアイテムを肌トラブルに悩む人たちへ届けたい」という、強い思いがあります。「IMYOON(イ・ミューン)」というコスメブランドを立上げ、日本初となるクレンジング専用の石けん「クレンジングバー」開発への挑戦がスタートしました。
成分と製法に強くこだわった石けん
試行錯誤の末に約三年を費やして、成分にはメイクを落とすために最適な4つのオイルが採用されました。オレイン酸やスクワラン、ビタミンEやAが豊富なオリーブオイル、オレイン酸が豊富なシアバター、抗菌作用があるシアバター、ビタミンとタンパク質など美肌成分が豊富なアボカドオイルです。はじめはコストを抑えるため、パーム油も考えられていたそうですが、環境に与える影響に配慮してギリギリでパーム油の採用は見送られました。
低温でつくられるので、オイルの天然の保湿成分効果が高い
石けんづくりは、創業以来ずっと「枠練りコールドプロセス製法」のみで石けんをつくり続けていたというメーカーさんへ依頼。熱を加えずじっくりと熟成させる低温製法は、グリセリンやスクワランなどオイルに含まれる天然保湿成分が壊れることなく閉じ込められています。成型も枠に入れて、ゆっくりと時間をかけてつくられています。この出会いは、本当にラッキーだったそう。通常、他の成分を含む製造方法をしている工場では、微量の化学合成成分が混ざってしまうことがあります。アレルギーを持つ人には、少しでも反応してしまうこともあるからです。
右)IMYOON クレンジングバー80g:3,300 円(税込)
左)IMYOON ミニクレンジングバー 20g:880 円(税込)
成分:オリーブ果実油、水、ヤシ油、水酸化 Na、シア脂、アボカド油、ラベンダー
石けんのみでメイクを落とすことができる洗浄力の高さは、佐賀の「佐賀県工業技術センター」から証明されました。また、植物のみの天然由来成分 100%であることを証明する日本オーガニックコスメ協会の「JOCA 推奨品マーク」も取得しています。
予約販売で購入してみました。ほんのりとラベンダーの良い香りがします。それほど濃いメイクをしない筆者には、一度の洗顔でアイメイクまでキレイにオフできます。ふんわりとした優しい使い心地で、使うたびに肌が元気になります。可愛いパッケージにも癒され、不思議と自己肯定感やハッピーな気分まで高めてくれる「IMYOONクレンジングバー」です。
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執筆者:奥田 景子 ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。 |