民間人を乗せた宇宙旅行が始まっています。今までの宇宙飛行士たちは、かけがいのない地球の美しさや大切さについて言及してきました。特別なものではなくなってきた宇宙からの視点。それは、私たち自身の価値観と生活を変えるものになりそうです。
2022年3月17日、「株式会社トライフ」から、宇宙飛行士の仕様にあった「宇宙化粧品(スペースコスメ) フェイスピース」が発売されました。
最新のバイオテクノロジーで開発されたスキンケアコスメ
始まりは「株式会社トライフ」の代表取締役を務める手島大輔(てしま だいすけ)さんの介護体験。ご家族の口腔内トラブルに悩まされ、効果と安全性を両立する製品を開発したいという思いから、2013年に立ち上げられたのが「オーラルピースプロジェクト」です。
プロジェクトによって、国際的なオーガニック認証基準に基づいた成分・処方・工場で生産され、天然由来成分100%の「ネオナイシン‐e」を配合した口腔ケア製品「オーラルピース」が誕生しました。
「オーラルピース」は、口の中が乾燥で細菌感染しやすくなることにも配慮され、清浄と潤いの二つの効果が期待できるもの。現在「オーラルピース」は、さまざまな病気の予防のためにも、多くの介護施設や病院で使われています。天然由来成分のみでつくられているため飲み込んでも安心です。
この技術を基に、宇宙に持ち込めて地上でも役立つ、革新的なスキンケア製品「宇宙化粧品 フェイスピース」が開発されました。
手島さんに「宇宙化粧品 フェイスピース」についてお話をうかがいました。
「これから100年地球上で使われ続けるスキンケア製品や宇宙でも使える製品の開発を目指したいと思いました。それには、20世紀のケミカル技術を超えた、バイオテクノロジーによる21世紀の新しいグリーンテクノロジーの挑戦が望ましいと判断して開発したのが『宇宙化粧品 フェイスピース』です」
「ネオナイシン‐e」は、1928年にチーズの中から発見された「ナイシンA」がグリーンテクノロジーによって進化した「オーラルピース」独自の成分です。100年後も使い続けることができる商品とは、人にとって安全性が高く、自然界で循環し大地や海で速やかに分解される必要があります。
その壮大なコンセプトは、ハワイのマウイ島の大自然の中から生まれたそう。
大抵のスキンケアクリームなどは、おもに石油由来の原料でつくられています。
「メーカーにとっては、劣化しにくく、大量生産と長期保存、低コスト生産と利益拡大に向き、植物油からつくられる製品と似た感じのクリームが安く大量につくれるというメリットがありますね。消費者にも『お財布に優しい』というメリットがあります」
結局は、大量生産される安価な商品が求められてしまう。一方で、高級ブランドの商品や自然派やボタニカルなどを謳ったコスメには、様々な化学成分と植物由来の成分の混合でつくられています。
「鉱物油は、植物油に含まれるパルミチン酸、オレイン酸、パルミトレイン酸など『必須脂肪酸』と呼ばれる栄養分はまったく含まれていない、ただの精製されたビニールの様な無機質な油膜になってしまいます。製品に石油原料と栄養成分を持つ植物成分を一緒に配合してしまうと、その油膜が邪魔して肌に栄養分を届けられなくなってしまうんです。美容効果が期待できなくなる点は大きなデメリットですね」
宇宙化粧品 フェイスピース 100ml:18,000円(税込)
開封後1年間使用可能
強い鉱物油の油膜を落とすため、強い成分のクレンジングやダブル洗顔が推奨されています。厚くメイクをする人は、乾燥肌や肌荒れに悩んでいる人が多いように感じます。
「そうですね。油膜の強さが植物油よりも強いため、落としづらいのも石油成分の特徴。鉱物油は浸透性がなく、ずっと肌の上に残ってしまうんですよ。それで、健康な毛穴が詰まり、皮膚呼吸を妨げ、肌トラブルが発生することがあります。人が本来持っているさまざまな皮脂の栄養分は、天然植物などから得られる同じ必須脂肪酸の栄養素で補い、皮膚と一体化させることが大切だと思います」
全成分
コメ胚芽油*, 乳酸菌ペプチド特許製剤ネオナイシン-e** , 水添レシチン*,
グリセリン*, ダマスクバラ花油*他 *植物由来成分 **植物由来乳酸菌
すべての条件をクリアしてつくられた「宇宙化粧品 フェイスピース」。その商品開発についてうかがいました。
「コストはかかっても、安全な栄養分のある美容植物成分のみで『しっとり・もっちり・こっくりしながら、ベトつかずサラサラのつけ心地』にすることに多くの研究開発時間を割き、『気持ちの良い使用感』の絶妙なナチュラルバランステクスチュアを目指しました」
宇宙には水もなく、乾燥や紫外線にさらされる過酷な空間です。そんな状況の中で、「宇宙化粧品 フェイスピース」は人種、肌質、ジェンダー、年代を問わず使えるように設計されています。
「それだけでなく、全身であらゆるニーズに応えるオールインワンクリームとして使用できるようにしました。これ一本で、顔やリップケア、アイケア、ハンドケア、ネイルケア、ボディイケア、ヘアスタイリング、エチケットまで、全身に使えるものなんです!」
20世紀以降の過剰な大量生産によって、地球の環境破壊が進んだのが現在。年々深刻化する環境問題に対して、私たちは身近なことからアクションを起こしていく必要があります。
最後に手島さんは、「21世紀は、世界の消費者が物事の本質を理解し、人類の未来にとって賢い選択・購買活動にシフトしていく時代ではないかと思っています」と語っていました。
「宇宙化粧品 フェイスピース」ホームページ
https://facepeacespacecosme.com/ja/
企業情報(株式会社トライフ)
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