GONのBIOFACH 2016リポート(2) 今年の特長は、少人数用のシングルパックや手軽に食べられる半調理食品 *テレビ番組:ビーガン食で1週間暮す

今年2月10日から13日にドイツ・ニュルンベルクで開催された有機食品の国際見本市「ビオファ」と10周年記念を迎えたナチュラルパーソナルケアのための国際見本市「ヴィヴァネス」。3年ぶりのBIOFACHだったので、見学参考のために、ドイツのオーガニック情報サイトorganic-markt. infoの編集長カーリン・ハインツェさんに、これまでの動きと今年の特長を聞いてみた。


 organic-market. infoの編集長カーリン・ハインツェさん
 
 
ビーガンやスーパーフード、グルテンフリーは今年のBIOFACHでも根強いが、このところのオーガニック商品は、オーガニックというだけでは足りなくて、グルテンフリーのように〇〇フリーといううたい文句が付いたり、ロー(生)フードといった食べ方の提案と一緒に表現されるようになっているという。


 
ビーガンコーナーにあった看板:上からグルテンフリー、ラクトーゼ(乳糖)フリー、大豆フリー、パームオイル不含、牛乳不含、100%楽しめるとある。

*食品としての大豆やパームオイルに問題があるのではなく、これらを作るために南米では森林が切り開かれたりして環境問題が起きていることから。大豆にはGMOの問題もあるからだと思われる。
 
 
また、独身や高齢者の一人暮らしが増えていることから、個食あるいは少人数用のシングルパックや、あまり手をかけないで食べられる、あるいはそのまま使える半調理食品が目に付くことも今年の特色に挙げられるという。このことは、日本の出展社ミトクに、今年の一押し商品をたずねたときに、海外事業部の高橋さんからもアピールされた点である。ミトクの今回のお奨めは、ヨーロッパでも人気の出てきた柚子を使った味噌ソースで、そのままアイスクリームや豆腐にかけて食べられることを強調されていた。


 ミトクの柚子味噌ソース
 

ドイツ人の手によるバラエティ豊かな豆腐加工品

 温める(焼く)だけ、あるいはそのまま食べられる広範な種類の豆腐加工品を展示していたブースがあった。1995年からビーガン食の製造を始めたというドイツ企業Loard of Tofuで、元シェフのご主人が商品開発、奥様がマーケティングを担当している。ご主人のアイディアから作り出される様々な味や香りのトーフを使ったハンバーグやソーセージからトーフチーズ、デザートまでずらりと並べ紹介していた。バラエティは30種を超えるとか。国立公園として有名な黒い森の清らかな湧き水を使い、主にドイツで生産した大豆を使っているという。どうして豆腐だったのかと聞くと、なんといってもたんぱく質とのこと。味がない(と、普通、ドイツ人は考える)のでどのようにでも加工できることも長所。ドイツ人のアイディアでは、豆腐はこうなるのか!と、そのバラエティの豊富さに驚いた。


 上左:ドルテ・ウルリッヒさん、右:フレディ・ウルリッヒさん、下左:様々なハーブ味のトーフハンバーグ。下右:デザート提案のためのディスプレイ
 

盛況だったビーガンのテーマゾーン

今年も、ビーガンには力が入っていて、ホール6ではVEBU(ドイツベジタリアン連合)の後援でビーガン体験の世界が繰り広げられていた。ビーガン食品の試食から専門家の話を聞いたり、ショークッキングも行われ、多くの人でにぎわった。


 
ここに情報ブースを設置してコットンのバッグを配っていたイギリスのThe VeganSociatyは、ビーガンの権威ある組織で70年の歴史があり、認証した商品にはマークを付与し、その数は18,000品目を超えるという。すでに、ドイツのオーガニックスーパーALNATURAやドラッグストアチェーンROSSMANNなど、30社近い企業が加入しており、さらなる参加企業を募るためにここに出展した。


 協会の資料とバッグを配るThe VeganSociatyのブース
 

テレビ番組:ビーガン食で1週間暮す 2016年2月24日放送

ビーガンというと、ドイツのテレビWDR(西ドイツ放送)がmarkt(市場)という枠で特集していたので紹介しよう。
 
この番組は、非ビーガンの普通の4人家族(40代夫婦、10代の息子と娘)に、一週間、ビーガンで生活してもらうという企画。
同家族は、価格とおいしさを重視しながらビーガン食材を選び、試した。

ここでわかったのは:
・ビーガン食材は全部揃えるのが簡単ではないが、よく探すと必ず見つかる
・半調理食品が多く、料理を作るのは比較的簡単
・若い二人は、シリアルやビーガンチョコレートを使ったケーキを食べながら、味は普通のものとそれほど違わないとコメント
・面白かったのは、親の世代から否定的な感想があったこと:メイン料理が欠けていて、充分エネルギーを摂取できていない感じ。食べた!という満足感が感じられない、と主婦のコメント。
 
この家族の一週間の通常食での食費は平均200ユーロ。ビーガン食材を使った場合、150ユーロ程で賄えた。
ちなみに、昨年のドイツの食品市場の伸びは2.4%で、ビーガン食品は17%増だったという。
 
参考リンク先:
organic-market.info
Loard of Tofu
The VeganSociaty
ROSSMANN
ALNATURA
*ALNATURAについてはGONでも紹介しています(2012年時点のリポート):
http://organicnetwork.jp/literature/alnatura/
http://organicnetwork.jp/literature/interview-alnatura/

 
 
 
 

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