東京都現代美術館にて“エコロジーとアート”を探る「オラファー・エリアソン」展

”エコロジーとアート”を探る展覧会「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」が、清澄白河の東京都現代美術館にて、2020年3月17日(火)から6月14日(日)まで開催されます。

<Portrait of Olafur Eliasson  Photo: Brigitte Lacombe, 2016  © 2016 Olafur Eliasson>

オラファー・エリアソンは、アートを通して“サステナブル”な世界の実現を試みるアイスランド系デンマーク人アーティスト。

光や霧などの自然現象を屋内外に再現することで新たな知覚体験を生みだす作品をはじめ、写真、建築、インスタレーションなどを介し、環境や社会に対するアートの可能性を探求し続けています。現在オラファーのスタジオには90人くらいメンバーがいて、ヴィーガンランチをみんなで囲んで交流が促進されているそうです。

オラファー・エリアソンはこう言っています。「私の関心事は、地球の気候変動とつながっている、気候変動の一部であるとより多くの人が実感を持てるのかということです。」

<オラファー・エリアソン《ビューティー》1993年 Installation view: Moderna Museet, Stockholm 2015 Photo: Anders Sune Berg Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles © 1993 Olafur Eliasson>

 

【講演会】オラファー・エリアソン:アートをエコロジーの視点で見直すこと | Olafur Eliasson – Art and Ecological Awareness (2019)

日本では10年ぶりの大規模な個展となる「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」では、“エコロジー”を軸に、代表作や国内初公開作品の数々を展示。

植物を使用したインスタレーション、光と幾何学への関心を反映した彫刻、そして近年の公共デザインのプロジェクトなど、多岐にわたるエリアソンの試みが紹介されます。

<オラファー・エリアソン《太陽の中心への探査》2017年 Installation view: PKM Gallery, Seoul, 2017 Photo: Jeon Byung Cheol, 2017 Courtesy of the artist and PKM Gallery, Seoul © 2017 Olafur Eliasson>

 

エリアソンは、幼少期に多くの時間を過ごしたアイスランドの自然現象を長年にわたり撮影してきました。過去20年間の氷河の後退を目に見えるかたちで提示する《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》など、アートを介して気候変動へと働きかける試みに触れられます。

<Olafur Eliasson, The glacier melt series 1999/2019, 2019  Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles  © 2019 Olafur Eliasson  Photo: Michael Waldrep / Studio Olafur Eliasson>

 

さらに近年は、電力の通らない地域に住む人びとに携帯式のソーラーライト「リトルサン」を届けるなど、社会的課題へも目を向けるエリアソン。

本展では、「リトルサン」に蓄えた太陽光によりドローイングを描ける《サンライト・グラフィティ》など、再生可能エネルギーへの関心を間近に感じられる作品も展示されます。

誰もが「リトルサン」に蓄えられた太陽の光で自由にドローイングを描ける《サンライト・グラフィティ》(2012年)等の作品におけるソーラーエネルギーの利用、作品の輸送における二酸化炭素排出量の削減など、展覧会のさまざまな側面で環境に配慮されています。

また、サステナブルな生分解性の新素材やリサイクルの技術に関するスタジオ・オラファー・エリアソンの近年のリサーチの一部も紹介されています。

<オラファー・エリアソン《サンライト・グラフィティ》2012年 Installation view: Tate Modern, London Photo: Zan Wimberley, 2019 Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles>

 

展覧会「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」
会期:2020年3月17日(火)〜6月14日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 地下2F
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし5月4日(月)は開館)、5月7日(木)
観覧料:一般 1,400円(1,120円)、大学生・専門学校生・65 歳以上 1,000円(800円)、中高生 500円(400円)、小学生以下 無料 ※( )内は20名以上の団体料金

【問い合わせ先】
ハローダイヤル:03-5777-8600 ※年中無休 8:00~22:00
TEL:03-5245-4111(代表)※平日 9:30~18:00

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執筆者:ルミコ ハーモニー

アーティスト・活動家。日本生まれ。フィンランド人と結婚後3児と国際的な暮らしを実践。親子で国際交流を支援するNPO法人ザ・グローバル・ファミリーズ創立者/副理事長。英語でアートをやる集団LITTLE ARTISTS LEAGUE創立者/アートディレクター。株式会社アマナ コミュニティマーケティングDiv.コミュニティプロデューサーとして多方面にて活動中。

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