韓国紙で3月に掲載されたオーガニック関連情報

お隣、韓国のオーガニックはどれくらい盛り上がっているのだろう。先に紹介した「韓国のオーガニック-『体によい食品』でオーガニック食品は不況知らず」以外、2015年3月に韓国紙に掲載された記事を紹介する。

3月3日、朝鮮日報によると、「グロソラント」という一歩先行く販売形態が創出されているとのこと。タイトルは「買い物に行くレストラン-元気な食料のナチュラルソウルキッチン」
食料品販売店である「グローサリー」と「レストラン」を合せた新造語 「グロソラント」が急浮上している。食べて見てショッピングもできる一石二鳥の場である。トレンドセッターが集まる今一番ホットなグロソラントを紹介する。

それは、プルムウォンECMDが運営する自然主義グローサリーレストランだ。 料理の過程をすべて直接見られるオープンキッチン形式で、毎日精米した米で飯を炊き、新鮮なオーガニックの季節食材で作った料理が提供される。直火炊き「ライスゾーン」、麺料理と揚げ物メニューで構成された 「ヌードル & フライゾーン」、鉄パン焼きステーキとしゃぶしゃぶを味わうことができる「‘鉄パン & 鍋ゾーン」 などでは自然の元気な味と栄養をそのまま伝えるために無添加の原則を固守。 レストランで味わったメニューを隣のマーケットで買うことができる方式で、ギスンド伝統コチュジャン、パックワンヒ薬膳漬物など各地方の名人が作った薬味とおかず、有機農食材料を一緒に購入できる。

問い合わせは、ソウル市松坡区オリンピック路 300 6階、Tel:02-340-7500
詳しくは朝鮮日報サイト

3月18日、朝鮮日報によると、ひところ日本でも流行ったギリシャヨーグルトが韓国ではオーガニックで商品化されたことが、「リアルなギリシャ風ヨーグルト,『フーディス・オーガニック GREEK』 発売開始」として紹介されている。

環境に優しいロハスで市場をリードするイルトン・フーディスが、有機畜産による濃縮した原乳に乳酸菌のみを加え、ギリシァ伝統のホームメード方式で作った「フーディス・オーガニック GREEKピュアー」を発売。韓国人の好みを考慮し、有機砂糖で味付けした「フーディス・オーガニック GREEK ネイチャー」も同時発売した。

イルトン・フーディスは文頭の記事でも紹介した「チョロック・マウル(みどり村)」でオーガニック牛乳と乳酸菌だけで作ったオーガニック・ギリシャヨーグルトを、2年前に発売し、今日まで愛好されているが、3月 27日から自社ブランドで大型スーパーやデパートなど多様な流通チャンネルに供給する事にした。

詳しくは朝鮮日報サイト

3月19日の朝鮮日報にはアロマに関する記事が出た。タイトルは、「ほのかな香りのスキンケア製品、どんな成分が香りを出すのか確認を」で、以下、概要を紹介する:

アロマキャンドルやディフューザなど香りを中心に据えた多様な製品が発売され始めている。 また、香水やクレンジング製品、シャワーコロン、スキンケアなど直接肌に使う製品も多様な香りのものが発売されている。

香りの成分に対する関心も高くなっているが、香りは単に感覚を刺激するだけではなく、呼吸器を通じて体内に入るため、香りを出す成分がどんな原料なのか確認することが重要である。

オーガニックの原料を使ったスキンケアメーカー・ドクターブロノスの関係者は 「最近、化粧品の合成化学成分はもちろん香りまで細心に成分確認をする消費者が増えている」と言いながら「特に新生児と妊婦までも安心して使おうとすれば有機農法で栽培された植物性原料だけで作られ、あらゆる化学添加剤や人工香、色素、防腐剤、動物成分などが一切使われない製品を選択した方が良い」と語った。

詳しくは朝鮮日報サイト

3月17日の毎日経済から、SPCグループの社会貢献活動に関する記事を、最後に紹介しよう。

韓国で「製パン王」の異名をとるSPCグループは、3千店を超えるベーカリー・チェーン「パリバケット」を傘下に有し、「マクドナルドやピザハットに並ぶ世界ブランドを目指す」企業だが社会貢献活動にも熱心だ。

SPCグループは、2012年、障害をもつ子供たちに夢と希望を与えるために子供リハビリ病院の建設を推進するプルメ財団と共同で、障がいのある職員が運営に参画するベーカリーブランド「幸せなベーカリー&カフェ」の出店活動をスタート。 プルメ財団が用地の提供および運営を担当し、SPCグループがインテリアと設備、資金を支援する方式。店では韓国産小麦とオーガニック原料、有精卵などを使ってパンを焼き、韓国で人気のコーヒー店「パスクチ」の豆で作ったコーヒーも販売される。SPCグループはさらに製パン教育と技術を伝授し、フランチャイズ運営ノウハウなどを支援。企業と民間団体、福祉施設がお互いに協力する新しい方式の社会貢献モデルを公開して、障がい者の職業訓練という共有価値を共同創出するという。

幸せなベーカリー&カフェは現在 5号店が運営されている。 SPCグループは今年末までにソウル市の協力で 10号店まで売場を拡大するという計画である。

詳しくは毎日経済サイト

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サマリー翻訳:篠原 一夫

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