オーガニックコットンの国際認証と概要(山口 真奈美)

3.OE (Organic Exchange) の概要

OE(Organic Exchange)は母体がNPOであり、最初は2012年までに全世界で供給されるコットンの10%をオーガニックコットンにしようというプロジェクトのもと立ち上がった。綿花生産のために耕される認証された有機農場の総計を1年当たり50%拡大することを長期的な目標として掲げている。現在世界中のオーガニック製品の普及を目指し多くの企業が参加している。参加方法は、認証を取得する方法と会員となる方法の二つに分けられ、認証を取得した場合には、認証製品として販売する事が可能となり、会員になった場合には、オーガニックエクスチェンジの理念を支援する事ができる。企業と生産者を結びつけ、消費者による認識を広げ、オーガニック製品を普及させることによって生産者の支援を目ざしている。

OE認証には、OE BlendedとOE 100 Standardの2種類の基準がある。OEBlendedには5%以上100%未満のオーガニックコットン、OE100には95〜100%のオーガニックコットンを含む製品が該当する。

認証製品としてロゴをつけて販売するには、原綿から認証製品ができるまでのすべての工程(工場や加工所や倉庫)において認証の取得が必要となり、主に以下の事項が要求され、最終製品には認証製品であることを示すロゴマークをつけることができる。

■ 有機製造方法に関するEUの(EEC)規則に従った有機農法の認証を受けた原綿 を使用している
■ あるいは、アメリカのUSDA/NOP(米農務省/ナショナル・オーガニック・プログラム)認証を受けた原綿を使用している
■ オーガニックコットンがOE Blendedの場合5%以上、OE 100の場合95%以上含まれている
■ トレーサビリティー(生産履歴の追跡可能性)が保たれている
■ これらの認証は、原綿や製品単位に対するものではなく、工場や加工所において認証製品を取り扱う管理体制が整っているかを審査する

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