【参考】
デメターとの商標に関する法廷闘争:
Alnaturaはデメター認定製品を扱うだけでなく、独自ブランドの有機認定の契約をデメターと交わしていた。これは、Alnaturaの品質に対するデメターの強い協力(保証)があったことを意味し、消費者のAlnatura製品に対する信用の基盤になっていたのである。
しかし、契約更新にあたり、デメターは手広く販売展開するAlnaturaとは契約更新をしないと通告した(2002年)。デメターは地産地消を有機の原点とし、海外生産する原料を使い広範に販売するAlnaturaの生産・流通方法を問題にし、大手流通には協力しない立場を鮮明にしたのである。この件は裁判に持ち込まれているがまだ決着していない。
【追加情報】ドイツのオーガニック情報サイトBIO-Marktニュースレターより
2012年5月
デメターの問題
デメターとAlnaturaの間がこじれた原因は、Alnaturaが独自ブランドにデメター認証をつけて、デメターがふさわしいと思わない店舗(オーガニックを主体としていない安売り店など)にまで販売網を広げたことに原因があるようだ。
ド イツの認証機関ではデメターの評価は別格で、デメターの認証マークは消費者にも一番信用がある。デメターもそのブランド保護には最大の注意を払っていて、 マーク取得製品の販売先にまで目を配り、デメター認証をつけたものが安売りスーパーで売られるのには反対の立場をとっている。
たとえば、 ディスカウンターTengelmannで販売する問題に関連してデメター役員会が開かれ、2012年4月26日に販売のガイドラインが設定された。その要 点は、デメター認定商品販売の中心は自然食品専門店であり、それ以外のところでの販売については例外的なもののみ、特別条件の場合のみ認めるとしている。
同時にデメターの取引相手に関してもガイドラインを設定。取引相手の企業文化、社会保障基準、マーケティングや広告活動、経済活動の順法性に関する基本的チェックを事前に行うとしている。
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