森林由来製品の製造販売を行っている「フプの森」から、新ブランド「NALUQ(ナルーク)」が、12月24日のクリスマスイブに発売されます。
「フプの森」は、2000年に地域資源を活用する目的で、北海道の下川町森林組合の一事業として立ち上げられたとか。森林の中で暮らし、仕事をつくり、小さくとも地に足のついたビジネスをおこし、それが増えていくことによって、社会や環境の変化にも強い、持続可能な田舎社会ができるのではないか、という思いでスタートした事業です。
下川町は林業が盛んで、森林資源を中心にまちづくりをすすめてきました。「基幹産業」と、その周辺にブドウの房のように多機関がつながりあって付加価値を生む「産業クラスター」という考え方を取り入れています。海外でも、元気な地域ではこの産業クラスターの事例が見られるそうです。
「フプの森」には、北海道の素材であること、高品質を追求すること、森とくらすライフスタイルを伝えること、という3つのこだわりがあります。森林の資源を利用して商品化し、森とともにあるライフスタイルを都会に暮らす人たちに届けることが目的。山林を購入し、そこをフィールドとして森のメッセージを発信できるようにしています。
ナルーク ソープ (スプリングエフェメラル/ライケン) :2,000 円(税抜)
「NALUQ」のラインナップは、オーガニックコスメとライフスタイル雑貨からなり、ハンドクリーム、リップバーム、ボディオイル、ソープ、エッセンシャルオイル、キャンドル、リネンウォーター、ピロー、虫除けスプレー(来春発売予定)の9 種類。
北海道モミの香りに柑橘や花の香りをブレンドし、春に林内で花が咲き乱れる様子や、清涼でしっとりした森の木々に着く地衣類など、NALUQの世界観が表現されています。
エッセンシャルオイル:1,800円(税別)
ナルークシリーズの香りのベースとなっている、北海道モミエッセンシャルオイル。北欧にも似た北海道の森のさわやかな香りを楽しめます。
原料のトドマツの枝葉
さらに、森の暮らしを体感できる商品として北海道由来の素材を極力使い、オーガニック処方にこだわっています。北海道モミエッセンシャルオイルは、FSC®認証林から採取したトドマツ枝葉を原料として蒸留し、つくられています。
NALUQとは、森ではたらく人たちが使う言葉「ナルーク」が由来。「ゆったりと緩やかに」という意味で、森のくらしに寄り添ったあたたかい暮らしが表現されています。
都会にいながら、森とともにある暮らしを体感できる、リラックス効果も高いオーガニックアイテムです。
NALUQ(ナルーク)http://fupunomori.net/
執筆者:奥田 景子 ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。 |