まだ一般生活者には耳慣れない単語である「SDGs(エスディージーズ)」。2015年9月、国連において、2030年までの未来に向けた国際目標として採択されました。
気候変動・生物多様性・貧困や飢餓・格差社会・紛争や人権侵害など、世界には様々な解決すべき課題が溢れています。今回は、「生物多様性を尊重した農業の構築が貧困や飢餓を解決する糸口になる」を大きなテーマとし、食糧需要を満たすためのテクノロジーの応用にも目を向けつつ、“農業がSDGs実現のために出来ること”の可能性を探ります。
自然と共生しつつ、科学技術も有効に採り入れていくために、私たちに必要な視点とは何なのか? 「SDGs達成に向けた技術促進メカニズム(TFM)支援のための国連10メンバーグループ」の委員を務めるエレニタ・ダノ氏をお招きし、日本の状況も踏まえつつ討論していきます。(逐次通訳つき)
SDGs(持続可能な開発目標)への挑戦 ~ 生物多様性と農業・技術 ~
国連の新しい目標「SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS」とともに、私たちはどんな未来を描いていくのか?
【概要】
●日時:2016年7月15(金)18:-00-20:00
●会場:国連大学1Fアネックススペース アクセス
●参加費:無料
●スピーカー
1)エレニタ・ダノ氏
エロージョン・テクノロジー・コン セントレーションに関する行動グループ(ETCグ ループ)アジア地域ディレクター/
技術促進メカニズム(TFM)支援のための国連10メンバーグループ委員
2)印鑰智哉氏 オルター・トレード・ジャパン政策室室長
エレニタ・ダノ
新たな技術が社会の周縁部に与える影響の監視、食品・農業部門での企業集中や企業ガバナンスの追跡調査、生物多様性の侵食調査等を実施している国際的な市民社会組織ETCグループ(Erosion, Technology and Concentration Group )(フィリピン・ダバオ)にてアジア地域ディレクターを務める。フィリピン大学卒業(開発研究、地域開発専攻)。特に東南アジア途上国の農業、植物遺伝資源、気候変動問題を研究。UNFCCCのもとで技術移転に関する課題に取り組む気候技術センター・ネットワーク(CTCN)諮問委員等、環境関連NGOの要職を歴任。現在、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた技術促進メカニズム(TFM)支援のための国連10メンバーグループ委員を務める。
印鑰智哉(いんやく ともや)
アジア太平洋資料センター(PARC)で研究部門担当、ブラジル社会経済分析研究所(IBASE、リオデジャネイロ・ブラジル)で日本資本の影響を研究、JCA-NET設立・事務局長、Greenpeaceを経て、現在、オルター・トレード・ジャパン(ATJ)政策室室長。UNCED92(リオサミット)、Rio+20にも参加。遺伝子組み換え企業の動向、それへのオルタナティブとしてのアグロエコロジーを中心に追う。
●進行予定
スピーカーの講演(逐次通訳付き)ののち、 全体での質疑応答やディスカッションを行います。フードトラストプロジェクトの徳江倫明氏や、IASの研究員からコメントいただきます。
●主催
地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
UNU-IAS
国連生物多様性の10年市民ネットワーク
一般社団法人 フードトラストプロジェクト
●お申込み
こちらからお申し込みください。
エレニタ・ダノ氏は持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラムISAP 2016にも出席されます。
★ 当セミナーは一般社団法人フードトラストプロジェクトが催行する「暮らしとビジネスを考えるソーシャルイノベーションセミナー100」の共催イベントのひとつでもあります。これから「オーガニックライフスタイルEXPO」会期(11月18-19日)までに様々なイベントが実施されていく予定です。
《関連キーワード》
SDGs, 印鑰智哉, 地球環境パートナーシッププラザ, 持続可能な開発目標, 生物多様性