【OLE2019】オーガニックが新たな価値を創っていく。「第4回 オーガニックライフスタイルEXPO」開催まとめ

201982日、3日に開催された「第4回 オーガニックライフスタイルEXPO」。今年は、新宿NSビルのNSイベントホールに場を移し、延べ18,000人以上の参加者が訪れ大盛況でした。

 「美味しい食品」や「エシカルな商品」を購入し、セミナーではオーガニックやエネルギーの最前線を学ぶことができました。また、映画「いただきます~みそをつくるこどもたち」の上映会&トークイベントの無料開催と充実の内容でした。

 オーガニック3.0を推進し、「持続可能な開発目標SDGs」の実現に向けた意識は、年々高まっています。今年は中ホールと大ホールにわかりやすくカテゴライズ。8月にご紹介した出展社以外をまとめてご紹介します。

自治体、生産者が連携する農に特化した中ホール

現在の日本の農地では、たくさんの化学肥料や農薬、除草剤が使われています。中ホールでは、地方自治体や企業との連携、同じ志を持つグループなど、つながることで、オーガニックや無農薬栽培、自然農を広めていこうとする団体が集まりました。

<丹波市有機の里づくり推進協議会>

「丹波市有機の里づくり推進協議会」は、有機農業発祥の地ともいわれる丹波市の有機農家さんたちのグループ。自治体やJAも取り組みに参加しています。

 有機農業で育てられた農作物は、個人の畑だけでは収量が限られ、大量出荷のニーズには応えにくくなります。そこで丹波有機農業研究会では、「丹波人参クラブ」「こめいち」「畑家族」という部会」に分けて栽培するグループをつくっているそう。(参考:丹波市の農林業の今をお伝えするニュースサイト 農・森・人

丹波人参クラブの濃厚でフルーツのような味わいの「人参ジュース 人(にん)」やこめいちの米「丹之穂」、畑家族の「黒豆珈琲」などなど、魅力的な商品の数々が出品されていました。

<木更津市オーガニックシティプロジェクト推進協議会>

第一回から参加している「木更津市オーガニックシティプロジェクト推進協議会」。木更津市が、オーガニックアクションを行う上で大切にしている3つの視点「自立」・「循環」・「共生」は、さらに進化していました。

2019105日には、木更津市の13haの広大な場所に人や社会の豊かさを提案するサステナブル ファーム&パーク 「KURKKU FIELDS」の第1期がオープンします。人と農、食、アートを一度に体験できるワクワクする場になりそうです。

<若き挑戦者たちを支援「SHARA THE LOVE for JAPAN」>

2011年、東日本大震災の影響で移住を余儀なくされた有機農家さんを支援することから始まったプロジェクト「SHARA THE LOVE for JAPAN」。首都圏で開催されるマルシェ出展に始まり、新規就農者サポート、奨学金制度、先駆者の下での挑戦者研修などなど、多くのサポートが行われています。

2017年からは、「成長と発展のためのプログラム」がスタートしました。20195月時点、70名の若い挑戦者たちがつくった野菜が並んでいました。今年のブース入口には、アートなオブジェが飾られていました。

オーガニック商品、エシカル雑貨、エネルギーまで集合した大ホール

大ホールでは、オーガニックコスメや食品に加え、フェアトレードなどのエシカルなプロダクト、アニマルウェルフェアやエネルギーなど社会的なものまで、ライフスタイル全般にわたり出展されました。

<オーガニック生活便/日本オーガニックコスメ協会>

オーガニック生活便」を発刊するメディアとして出展していた「日本オーガニックコスメ協会」。オーガニックコスメや生活雑貨、食品まで購入できるオーガニック生活便には、世界のオーガニック事情や原発についても掲載されています。

オリジナルコスメにオーガニックコスメ推奨品マーク「JOCA」がつけられたコスメ、単行本や冊子なども並んでいました。

<生産者応援ゾーン「伊豆松崎レモングラス工房」>

伊豆松崎レモングラス工房」には、農薬を一切使用せず栽培された、松崎産のレモングラスを使ったレモングラスティーや飴、アロマスプレー、レモングラスで染めたストールなどが並んでいました。

全国で高齢化や後継者不足による耕作放棄地は増加しています。耕作放棄地の解消と若い農家さんの経済的自立のためにレモングラス栽培が始まりました。レモングラスは温暖な伊豆・松崎で栽培しやすいハーブ。レモングラスティーには、殺菌作用があり風邪の初期症状にも効果が期待できるそう。

<へちま産業「へちまここち」>

へちま産業」のへちまの里では、富山県射水市(いみずし)の北アルプス立山連峰の雪解け水が伏流水となって潤した畑で、40年近くへちまを無農薬栽培されています。

2019年、へちまを使った新ブランド「へちまここち」が誕生。国産へちま水100%のヘチマローションや無添加へちま茶石けん、へちま中敷きなどのラインナップ。中でも、へちまの中敷きは、伝統工芸品「伊勢型紙」を本染した「伊勢木綿」を片面に使用したキュートな柄が特徴。速乾性があるので靴の中がいつも快適です。

<医果同源「りんご葉の茶」>

果実は食べずに葉のみをお茶として飲まれてきた、中国原産の「湖北海棠(コホクカイドウ)」というりんごの品種。青森県内にある希少な枝を接木の手法で増やすことができたそう。

医果同源の「りんご葉の茶」は、湖北海棠を農薬や化学肥料は一切使わず、有機JAS認証の農園で栽培し、有機JAS認証の茶工場で焙煎されています。

このりんごの葉には、有用なポリフェノールの一種「フロリジン」の多く含まれ、血糖値を抑えたりアンチエイジング効果も報告されているそう。城田安幸農学博士によって、二十数年前から研究されてきたというりんごの機能性が生かされています。(医果同源りんご機能研究所

 

オーガニックは、健康増進や予防医学、体の中から美しくなることを提案しています。そして、みんな電力市民エネルギーちばなど、新たなライフスタイルのカタチも垣間見ることもできた「第4回 オーガニックライフスタイルEXPO」でした。

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奥田 景子

執筆者:奥田 景子

ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。

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