いま、医療やヘルス&ビューティで注目されているCBDアイテム。大麻草(ヘンプ)の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたCBD(カンナビジオール)を含有する製品は、飲むタイプ、塗るタイプ、グミなどのお菓子など、いろいろなものが発売されています。大麻草由来というと、不安に感じる人も多いと思います。ここは、とくに信頼できる品質の高いアイテムを選ぶことが大切。
USDA認証を取得したバイオレメディエーション
CBD関連事業を運営する「株式会社WOW(ワオ)」から、CBDブランド「御自愛(ごじあい)」がローンチされ、「CBD生はちみつ」が発売されました。メインコンセプトは、「CBDと日本天然素材の融合」。「御自愛」のCBDは、環境負荷の少ないバイオレメディエーション技術を用いた農法で栽培され、米国初のUSDAオーガニック認証を取得したヘンプから抽出。
「バイオレメディエーション」とは、農薬や化学肥料などの有害物質を一切使用せず、土壌に存在する有用微生物や、菌類、植物、あるいはそれらの酵素を用いて、土壌環境を元の状態に戻しながら植物を栽培する方法です。「株式会社WOW」によると、原料に使用されているヘンプは、壮大な山々と新鮮な空気に囲まれたコロラド州の農場で栽培されているそう。
「株式会社WOW」で代表取締役を務める澤田さんへ、現地のお話をうかがいました。
「弊社パートナーのCBDメーカーの農場は、当初、別の植物を栽培していた荒れ果てた土地や不毛地の土壌を改善しながら、オーガニックヘンプの栽培に適した環境を目指していました。USDAオーガニック認証を取得するためには、栽培する土地で収穫前3年以上禁止物質を使用しないことや、種子などの遺伝子操作なども規定として禁止されているので大変です。そのため、栽培に使用される種子は、在来種を使用しています」
6年の歳月をかけ、現地調査を実施するために何度も渡米し、米国のCBD業界のパイオニアメーカーと提携し、ヘンプから質の高いCBDを完成させることができたそう。
「また、ヘンプには自浄作用があり、農薬や貴金属、化学物質といった大地の汚染に影響する物質を排除する性質を持っています。ヘンプ農家さんの努力で、米国初のUSDAオーガニック認証を取得したヘンプの栽培に成功しました。現在では、米国農務省(USDA)と米国の大学研究機関と共同で、農薬や化学肥料を一切使用しないヘンプ栽培の研究、全米のヘンプ農家さんへバイオレメディエーションを用いたヘンプ栽培に関する指導を行うまでにいたっています」
さらに「御自愛」のCBDは、日本の法律面でも、「THCフリー」「ヘンプ種由来」「茎抽出」の第三者試験を経て、すべてクリアした安全性の高いものが配合されています。
日本の伝統的な養蜂を行う農家さんとの連携
「御自愛」のブランドポリシーには、「CBDと日本天然素材を生かした製品づくり」や「日本国内の無農薬農家や養蜂家といった生産者との取り組み」があります。「CBD生はちみつ」は、信州で非加熱、無濾過、砂糖水無給餌、薬剤の一切を使用しない養蜂を行っている「ずくなし農園」さんとパートナーを組んでいます。
自然な環境で育ち採蜜され熱を加えていない「生はちみつ」は、天然の酵素、酵母菌、オリゴ糖、ビタミン、ミネラルといった150種類以上の栄養素を生きたまま摂り入れることができます。その「生はちみつ」とCBDを融合させることで、不規則な生活サイクルや加齢などの外的要因によるストレス、女性特有の悩みなど、ココロとカラダのウェルネスをサポートし、現代人のさまざまな不調をいたわるような設計となっています。
CBD生はちみつ 141g:11,880円(税込)
CBD配合量:1,000mg
成分:純正アカシアはちみつ(国産)、MCTオイル(中鎖脂肪酸油)
CBDアイソレート(麻茎抽出物)
CBDは、PMS(月経前困難症候群)症状の緩和なども報告されています。自立神経が整えられるので、冷えの改善も期待できそう。何でもそうですが、人によっては、体質に合わないこともあるので注意。自分の体調を観察しながら、内面から輝くウェルネスを手に入れて!
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執筆者:奥田 景子 ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。 |