世界のコスメ業界では、オーガニックコスメの奔流が止まりません。「キノコの女王」と称されるキヌガサタケは、優雅な白いマントと、独特の高貴な香りを漂わせるため、化粧品のモチーフや素材としても十分な魅力があります。キヌガサタケを活用した化粧品は、世界的にもほんの数例しかありません。
日本唯一無二の有機JAS菌床キノコメーカー、株式会社ハルカインターナショナル(岐阜県郡上市和良町)は、2018年夏季、日本で初めてキヌガサタケの人工栽培に成功。2019年夏季には本格栽培を行い、高級食材として出荷を開始します。同時に、キヌガサタケのオーガニックコスメ商品化提案についても12月13日から開始しました。
本格栽培では相当量のキヌガサタケを確保できるため、量的確保が困難だった点を解消し、化粧品向け原料供給も可能となります。また、素材には農薬や化学薬剤が一切使用されず、トレサビリティ―も確保。有機JAS認証も獲得しています。
自然界では、真夏の朝、主に竹林で優雅な白いマントを広げることが知られているキヌガサタケは世界の富裕層にも垂涎の高級食材です。国内では、中国産の乾燥品が流通していますが、フレッシュな状態のキヌガサタケや国産の乾燥品はありませんでした。
人工栽培でも自然界と同様、生産期間は夏季となるキヌガサタケの人工栽培に成功したハルカインターナショナルは、独自の自然開放型栽培によって、シイタケ、キクラゲ、アガリクス、霊芝など生産8種類のキノコすべて、有機JAS認証を獲得しています。キクラゲについては日本最大のメーカーとなりました。
事業提案に関する申し込み、問い合わせは、ハルカインターナショナルのキノコ菌床を活用して循環型農林業などを企画する合同会社清流日本(東京都中央区)https://www.sn-conso.jp/ で受け付けています。
キヌガサタケのタマゴの観察会を呼び掛けるクラウドファンディングも実施しています。
キヌガサタケの生命力を表現した人工栽培成功動画は、日本テレビのサイトで紹介されています。