「チャレンジアワード2023」最優秀賞! 学生たちの福島の未来を思うオーガニックコットンタオルが完成

千葉県柏市にある「麗澤中学・高等学校」のSDGs研究会「EARTH」。フェアトレードのネパール産紅茶を使用したブレンドティーの商品開発を行ってきた実績があります。

 2021年度より首都圏の学校連携プログラムである「GOALs」を開始し、「麗澤中学・高等学校」の「EARTH」は「晃華学園中学校高等学校」と共に、福島のオーガニックコットンオリジナルハンドタオルの商品開発を実現させました。

 この企画によって完成したオリジナルハンドタオルは、2校の文化祭や「なかの東北絆まつり」などの外部イベントで、300枚以上販売されたそう。その取り組みは高く評価され、環境省主催の「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』チャレンジアワード2023」にて最優秀賞の環境大臣賞を受賞しました!

福島の未来と自然、学生たちの未来を表現したデザイン

学生たちのハンドタオル企画会議

「GOALs」は、2022年から「福島から考える持続可能な未来」をテーマに探究学習プログラムを実施。各校文化祭やサステナビリティに関するイベントを通じて、オーガニックコットンの可能性を広げ、福島の持続可能な環境や未来に貢献することを目的に活動してきたそう。 この活動は「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」を展開する「株式会社起点」の協力を得ているものです。

2023年には「福島から考える持続可能な未来」をテーマに、2022年度に引き続き「株式会社起点」の協力により毎月1回活動していました。4月に福島県いわき市で行ったフィールドワークで、震災やオーガニックコットンについて五感で学んだ学生たち。震災を風化させず、福島の豊かな自然を伝えるために「株式会社起点」とのコラボレーションで完成したハンドタオルです。

ポイントは3点

まず福島を訪れた時の自然の「色」にこだわりました。桃の産地福島の「桃色」、豊かな山の緑の「山色」、淡く優しい「花色」、どこまでも澄んだ「空色」、いわき市の海岸の「海色」の5色。ロゴは「GOALs」に関わった3つの団体と結束力、福島の希望の光がデザインされた素敵なものに。ラッピングは、紙素材にカラフルな未来を創っていく若者たちのイラストで多様性を表現しています。

綿花の種まきをする学生たち
11月25日収穫も行われました

東日本大震災が発生したのは2011年3月。復興しつつある現状を、震災当時まだ幼かった学生たちはどう感じたのでしょうか。

「私たちにとって震災当時の記憶はほとんどなく、東日本大震災が教科書の出来事になってしまっています。今回のGOALsというプログラムを通じて震災から13年経った今も、復興は終わっていないこと、そして私たちにもできることがあるということを学ぶことができました。これからも経験を活かして自分の言葉で伝えていきたいと思います」という感想を述べてくれました。

福島県いわき市で始まった、国産オーガニックコットンの取り組み。地域産業の活性化に、学生たちの感性がプラスされ、大きな効果をもたらしてくれそうです。

 

麗澤中学・高等学校  https://www.hs.reitaku.jp/

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