今、話題の塩レモン。調べたところ、たくさんのレシピがあるようですね。そこで気になったのが、中近東の「レモンコンフィ」をベースにした後藤 初美さんの「発酵塩レモン」。後藤さんのレシピによると、レモンの重量の半量の塩を使って、水を少量加えるのがポイントだそうです。
このレシピが紹介されている「発酵塩レモンのヒミツ」には、お肉や魚、野菜など素材別のレシピや、和洋中、パスタ、ちょいたしソースなどすぐに作れる発酵塩レモンレシピも満載。さらに、県立広島大学・薬学博士・武藤徳男先生が監修されているので、レモンについてのうんちくもたっぷり。レシピはもちろん、読み物としても楽しめます。
ちなみにレモンの効果と成分について、見出しをざっとご紹介すると、
・レモンのクエン酸には血圧の上昇を抑える効果
・レモンの皮には食後の血糖値の上昇を抑える作用が
・種のまわりにあるペクチンが脂肪吸収を抑制してくれる
・花粉症状を引き起こす物質の分泌をブロックする効果が!
・ビタミンC+ポリフェノールが身体の酸化を抑制する
・ビタミンC+鉄分で有害物質を解毒する
・レモンに含まれる食物繊維で腸のお掃除を
…などなど、まだまだうれしい効果がたくさん!
レモンがビタミンCの宝庫であることは、よく知られていますが、実は、果汁に含まれるビタミンCの割合は半分以下。なんと50%以上が白いワタの部分や皮に含まれているのだそう。ビタミンC以外にも、ポリフェノールはレモンに皮の黄色い部分や白い部分に、香り成分のリモネンは皮の黄色い表皮部分に、果肉にはクエン酸が含まれているのだとか。レモンはまるごといただくのがよさそうです。
となると、気になるのが「農薬」ですよね。まるごと使うなら、安心して使える素材を選びたい!
後藤さんはどうされているかというと、国産レモンの出荷量の半分以上を占める広島県出身なので、実家近くの道の駅から送られる減農薬や無農薬の国産レモンをふんだんに使っているそうです。そして、国産レモンなら水洗いか塩揉み洗いで十分とのこと。
国産レモンの出荷が増えるこれからの季節、良いレモンが手に入ったら、ぜひ作りたい!と思える料理本でした。
発酵塩レモンのヒミツ 単行本
後藤 初美 (著), 武藤 徳男 (監修)