脱ペットボトル宣言。ニューヨーク・ブルックリン発のオーガニック日本茶パウダーブランド「THE NODOKA」

国内では生産が縮小しているという日本茶ですが、海外の緑茶ブームはこの10年間で大幅に増加し輸出先の国や地域は増加傾向。背景にあるのは、日本食ブームにヘルシー志向、スイーツやフレーバーとしての抹茶の認知の広がりなど(参考:農林水産省「その魅力を世界へ発信! 日本茶の輸出」)。

 輸出される日本茶は、アジアで茶葉が多いのに対しアメリカでは粉末状がほとんど。カフェメニューで「MATCHA」の認知度アップに加え、今のライフスタイルに合わせ、いつでも水に溶かして飲めるところも需要につながっているようです。

 2018年、ニューヨーク・ブルックリンで創設された「THE NODOKA(ノドカ)」は、有機JASとUSDA認証を取得したオーガニック日本茶パウダーブランド。東京で生まれ育った「洪秀日(ホン スイル)」さんの「本物の日本茶を海外へ伝えたい」という強い想いから生まれました。洪さんは茶葉を探し歩いている時、生産者さんに「海外での日本茶の人気の高さ」が届いていないことにショックを受けたそう。

お茶の魅力を国内外へ発信する「THE NODOKA」
生産者さんと洪さん

「THE NODOKA」の茶葉は、国内で4~5%しか認められていない有機認証(平成28年度農林水産省調べ)を受けている希少なもの。静岡県の標高600mの山間部に位置する自然環境に恵まれた茶畑で栽培されています。短い日照時間や寒暖差の大きさなど、無農薬有機栽培の条件がそろった美味しいお茶。土づくりにこだわり、一段上の茶葉ができあがりました。

「THE NODOKA」のお茶は、どんな生産者さんによって、どのようにつくられているのか。そんな背景まで知って欲しいとホームページなどで発信されています。

標高の高さや寒暖差による霧の発生が美味しい茶葉を育みます

パウダーになるのは摘み取られた新茶のみ。何度も試行錯誤を重ね、独自の粉末が完成しました。一番茶だけが持つ甘味、旨味、渋みの調和を味わうことができます。茶葉を丸ごと摂取するので、たくさんのビタミンやミネラル、抗酸化物質など、栄養成分をそのまま取り入れることができます。

きめ細かなパウダー状

オシャレ感のあるシンプルなパッケージも魅力のひとつ。ショッピングサイトには、茶筅マドラー、ウオーターボトルやトラベルタンブラー、オリジナルステンレスのティースプーンなど、ギフトにも喜ばれそうなアイテムが並んでいます。「OMO5東京大塚by星野リゾート」でも採用。商品はショッピングサイト、海外や国内のオーガニックショップなどで幅広く販売されています。

サステナブルに配慮して、プラスチックから紙パッケージに変更されました。過剰包装はせず、紙素材、トウモロコシ繊維を使用したECO緩衝材の使用、納品書のペーパーレス化にも取り組まれています。また、自然の恵みに生かされているという観点から、「1% For The Planet」に賛同し、公式オンラインストアの売上の1%を環境保全団体へ寄付しています。

<上から>
抹茶(2g×8本入り:1,000円(税込)
特選抹茶(2g×8本入り):1,200円(税込)
煎茶(2g×8本入り):900円(税込)
玄米茶(2g×8本入り):900円(税込)
ほうじ茶(2g×8本入り):900円(税込)

今年の3月から新商品の和紅茶もラインナップ。ホームページには試してみたくなるレシピがたくさん!

洪さんは、「食は文化。そして文化は人がつくるもの。伝統が培ってきたよき『文化』の世界にもっと多くの人々を誘うことができるよう活動しています。日本と海外、伝統と革新、そして消費者とつくり手がつながることにより、新しい喜び、可能性が生まれると信じています」と語ります。

夏に飲みたい! 抹茶モヒート
<左から2番目>茶筅マドラー(枕付き):2,200円(税込)

もうペットボトルは持ち歩かなくて大丈夫。そして、いつもと違うカジュアル感で茶筅を持って家族や友人のためにお茶を点ててみる、そんなブレイクタイムも良さそう!

THE NODOKA  https://nodokatea.com/

企業情報

 

 

 

 

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執筆者:奥田 景子

ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。

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