およそ6ヘクタールの広さで土づくりからこだわり、年間約200種類もの固定種の野菜を、無農薬無化学肥料、露地栽培で育てている「在来農場SAKURA」(千葉県佐倉市)。
日比谷線・都営浅草線東銀座の駅から歩いて3分のところにある《Stand by Firm スタンド・バイ・ファーム》には、その農場から、毎日、朝採りされた新鮮な野菜が届けられるのです。
固定種とは、実った野菜から種を取り、農家が代々繋いできた種のこと。固定種の野菜を食することで野菜本来の生命力やエネルギーを体の中に取り入れられるのではないかと考え、固定種にこだわり栽培しているそう。
7月最後の31日、33°Cの気温に茹だった夕方、女性3人で訪れました。
メニューを見ながら、まずは、在来農場の主力野菜ケールを使ったケールビールでスタート!
ケールは店頭ではあまり見かけない野菜ですが、青汁にはよく使われるほど栄養満点。ここでもケールの山盛りサラダが《オーガニックケールのワイルドシーザーサラダ》として提供されています。この緑色のケールビールは、特に青臭いということもなく、ビアカクテルのようなすっきりした味わいでした。
コースメニューは、野菜たっぷりオーガニックデトックスコース、農家の薬膳火鍋コース、農家の水たき鍋コースの3種があります。いずれも飲み放題つき。
酷暑の中、鍋はないだろうということからデトックスコースを選びました。ドリンクにはケールビールから野菜ジントニックなど有機野菜を使ったカクテル(画像下:夏らしいキュウリのカクテル)、ケールオレンジやケールグアバなどのノンアルコールカクテル、生ビールやワインまで、野菜やフルーツがたっぷり使われていますので飲み放題つきでも元が取れる!
この日は看板のケールの入荷が少なかったそうで、コースの最初のオーガニックケールのワイルドシーザーサラダが提供できず、その埋め合わせに野菜が追加して盛り合わせられるとのこと。なので、以下の画像はいつものコースの3人分より豪華な印象かもしれません。
料理の最初には、生のマッシュルームの、いわば、「薄づくり」に輪島の海塩が振りかけられた皿。キノコ類を生で食べられるのが珍しく、軽い食感でサクサク頂けました。
マッシュルームは提携農場からの入荷とのことですが、これからが固定種野菜満載のスタートです。
季節野菜のオードブルは、今日は、黄色人参アマリロ、紫人参ミスパープル、キュウリの白がアーリーフォーチュン、緑が神田四葉(フーヨー)、小皿にはまるでお菓子のような味わいのハニートマトが盛り合わされ、無添加味噌ともろみマヨネーズの2種の味噌だれが添えられていました。
味噌をつけて食べる生野菜のおいしさに夢中になり、次の、鶏のから揚げに野菜のフライ添えの画像を撮影するのは忘れてしまいました!
ボリューミーな唐揚げには大山地鶏が使われ、野菜は3種のポテト、それぞれ色の違うシャドークイーン、ノーザンルビー、アンデスレッドでした。
チキンとポテトでかなり満腹していたところに、厳選野菜のグリル3品が出てきました。
ヒスイナスの田楽、淡路島の農場から取り寄せられたタマネギ、ノンクーラー、万願寺唐辛子、生で食べる魁(さきがけ)ピーマン、人参は黒田五寸、仙台長ナス、キュウリは先に出たアーリーフォーチュンと神田フーヨーです。まあ、タマネギの甘いこと!
さらに、最後は、メインディッシュとして厚切り豚ロースのグリルに甘い粒マスタードが添えられたもの。
多くの固定種の、それぞれのおいしさに驚き、満喫しながら、あっというまの2時間でした。
6時ごろ入店した時には、さすが、若い女性が多いなという印象でしたが、席を立った8時過ぎ頃には男性客も多くなってきて、年齢層も幅広くなった感じ。固定種野菜の人気のほどがしのばれます。
Stand by Firm スタンド・バイ・ファーム
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