2020年2月18日(火)在日スウェーデン大使館で、豊かな自然と伝統の中で育まれたスウェーデンの食文化とライフスタイルを広く伝える「TRY SWEDISH!」の一環として、持続可能な食のエコシステムに関するスウェーデンの取り組みを紹介するキャンペーン「Beyond Organic」の催しが開催されました。
【左:駐日スウェーデン大使ぺールエリック・ヘーグベリ氏とシェフの、ポール・スヴェンソン氏】
環境や社会を考えた消費を心がける人が多く、持続可能性に配慮した商品に対する関心も高いスウェーデンは、ヨーロッパのオーガニックをけん引する国の一つ。
実際にスウェーデンでは、2018年の食品における総売上のうちオーガニックフードが占める割合は9.6%(3兆3,000億円以上)と高い水準にあることに加え、スウェーデン人1人当たりのオーガニックフード年間消費額は約286,55円で世界第3位と非常に多いことからも、食品の選び方など消費者の意識に大きな違いがあることがうかがえるそう。
「Beyond Organic」とは、“オーガニックフード”、“植物由来の代替肉を含む革新的な食品”、“フードロスの削減”などを、オーガニックやサスティナブルの意識の高い消費者も巻き込むスウェーデン持続可能な未来のためにの食のエコシステム。
会場では、複数のミシュラン星付きレストランにて料理長を務め、自身のレギュラーテレビ番組を持ち、複数の料理本を出版するなどスウェーデンで最も著名なシェフの一人であるポール・スヴェンソン氏が、廃棄物の削減やリサイクル、食品副産物のアップサイクリングなどの重要性を発表され、大使公邸で開催された懇親会ではシェフによる持続可能で健康的な「食」のためのメニューが供されました。
では、実際にメニューを見てみましょう(説明は画像左より)。
古くなったバンズを粉状にした”bun flour”で生地を作ることで、より風味が増した“Upcycled” semla” アップサイクルセムラ。セムラとは中身がくり抜かれたパンの中にアーモンドペーストと牛乳を混ぜ合わせたものが入れられ、その上にホイップクリームが加えられるのが特徴。
Kaffeknäcke, pate de haricot, picklad karljohansvamp, bakat äpple
コーヒークランブクラッカー、インゲンのパテ、ポルチーニ茸のピクルス、丸ごとりんご
抽出した後のコーヒー豆を使うことで Zero waste に貢献できる 植物由来のパテにしたことでより環境負荷も削減できるそう。いんげんとバターをあわせることで、まるでフォアグラのような食感でした!
以下は、マクロビにもつながるような、植物のどこも捨てないですべて使用して作るメニューです。
Rädisa “top to tail”, brynt smör, wasabi 丸ごとラディッシュ
蕪の葉の部分もソースとして活用することで Zero waste に貢献できます。
Hängmörad “morotstartar” med BBQ fiskhuvudsemulsion och krasse ニンジンの皮のタルタルと、魚の頭 ~クレソンを添えて~
古くなってしんなりしてしまった人参やの魚の頭など、本来捨ててしまうはずの部位を利用することで Zero waste に貢献。
Varmrökt purjolök, grankräm, konserverade hjortron スモークしたセイヨウネギの温菜、スプルースクリーム、クラウドベリー
酢と砂糖と塩で漬け込んだクラウドベリーをつかうことで長期間保存できるようになることに加え、ネギのすべ ての部位を使うことで Zero waste に貢献できます。
Cirkulär selleri, vintage bröd, svensk honung 根セロリ、ビンテージブレッド、スウェーデンのはちみつ
硬くなってしまったパンを麺にして使用し、捨ててしまうはずの野菜の部位もまるごと使うことで、Zero waste に貢献。
「Beyond Organic プレゼントキャンペーン」
「TRY SWEDISH!」では、スカンジナビア航空のプレミアムエコノミー航空券や、リサ・ラーソンコラボのサスティナブルなワインセットなど抽選で19名様にスウェーデンの恵みが届く「Beyond Organic プレゼントキャンペーン」スタートしています。
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