いろいろなことがあった2020年が終わろうとしています。価値観やライフスタイルの変化が印象に残る年になりました。今年のクリスマスは街で賑やかに過ごすより、家でゆったり過ごす人が増えそうです。
クリスマスギフトには、流れる時を楽しむようにお手入れをしながら、永く使い続けることができる、飽きの来ないバッグを選んでみては。植物由来の「タンニンなめし」にこだわり、北海道の工房で革製品をつくっている「株式会社 いたがき」。「いたがき」から、クリスマス限定の「マリーバッグ」が12月1日から12月25日まで発売されています。
クラシカルでモダン。オンでもオフでも使えるバッグ
価格:55,000円(税込) サイズ:H198×W230×D110mm・655g
※ネットでの販売はしていません
“マリ―”という覚えやすい女の子の名前がつけられた「マリーバッグ」。そこには、たくさんの人に受け入れてほしい、という発案者の想いが込められているとか。サイズは、スマフォや二つ折り財布など身の回りの小物が入る、今のニーズを意識したコンパクトで程よい大きさ。クラフトマンシップによる確かなものづくりと革新性が感じられます。
デザインは、タンニンなめしの革にはあまりなれていない人たちでも使いやすいように、未来を背負うデザインチームによって考案されたもの。タンニンなめしの革の良さがほどよく感じられる、クラシカルで新しい魅力に満ちたバッグは、普段使いだけでなく、特別な機会にも合わせやすいタイプです。
希望すれば名前やイニシャルを刻印した革タグにも対応。修理体制も完備しています
使えば使うほどに革が馴染み、同時に革の色合いが変化するのは、タンニンなめしの魅力のひとつ。型崩れしにくく、とても丈夫で長持ちする素材なので、一緒に年を重ねながら経年変化を楽しむことができます。
「タンニンなめし」にこだわって自然の中でつくられる
北海道にある本社の「ガーデン・エコファクトリー」
「マリーバッグ」がつくられている工房は、北海道の中央部「赤平市」にあります。1982年「いたがき」の創業以来「ものづくりに集中できる作業環境、訪れたお客さまにくつろいでいただける場所」を提供したいという思いがあり、「ガーデン・エコファクトリー」が誕生しました。
赤平本店のショールームにはカフェも併設
工房では、鞍のモチーフの代表作「鞍ショルダー」や旅行用のボストンバック、財布、ステーショナリー、キーホルダーまで、同じ素材を無駄なく使った独自の製品が生み出されているそう。さらに2008年には、化石燃料である石油を使用せず、太陽熱を利用する暖房設備や屋上緑化など、環境への配慮を凝らしています。
隣接する工房はガラス越しの見学も可能。耳を澄ますと作業の音が聞こえてくるそう
「マリーバッグ」のものづくりの背景を知ると、バッグの魅力がさらに膨らんでいきます。「タンニンなめし」は大量生産には向かないながら、人や環境に配慮された鞣し法です。丁寧な職人の技術をともなって、自然の中でつくられているキュートな名前を持つバッグ。今年こそ自分や家族へのギフトに選びたいですね。
鞄いたがき 直営店一覧 https://www.itagaki.co.jp/shops/chokuei.html
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タンニンなめし, ものづくり, 環境配慮型
執筆者:奥田 景子 ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。 |