今年の8月に18周年を迎えた「株式会社ココウェル」。ココナッツの生産量世界第3位の「フィリピンの貧困をなくしたい」、「ココナッツでセカイを変える」という強い思いを持って、長く活動を続けてきた日本初のココナッツ専門店です。5月末には、大阪・北堀江にあったカフェが閉店してがっかりしていた人も多いのでは。
9月23日、「ココウェル」の新たな店舗が大阪市浪速区(本社1階)にオープン。その名も「sari sari store(サリサリ ストア)」。フィリピンの田舎にある「よろずやさん」の名称だとか。植物原料のみを使ってつくられるアイスクリームやMCTドリンク、ココナッツの特徴を活かしたお菓子、テイクアウトのカレーなどの加工食品が販売されるそう。
「ココウェル」のココナッツミルクでつくられたアイスクリームは、ヘルシーで季節を問わず美味しそう!
ヴィーガン対応プラントベースのアイスクリーム
無駄を省いたココナッツオイルの量り売りも
ココナッツ商品の量り売りも
中鎖脂肪酸の「MCT」で注目が高まったココナッツオイルは、一般的な油より消化吸収に優れ、エネルギーになりやすいのが特徴。医療やスポーツの分野でも摂り入れられるほど、優れた食品です。
「sari sari store」では、念願だったココウェルのココナッツオイルやココナッツシュガーの量り売りも行われることに。容器の無駄を省き、欲しいものを欲しい量だけ買うことができるようになりました。量り売りは、ごみを減らし、環境に配慮した販売方法。直営店ならではの販売を可能にしました。
シンプルでスタイリッシュな店内の様子
さらに「sari sari store」には、厨房の規模を拡大してココナッツメニューを開発・製造し、全国の家庭に届ける「cocowell laboratory(ココウェル ラボ)」が併設されています。ラボのコンセプトは「おいしくて やさしくて あたらしい」。
「ココナッツのなんでもやをイメージし、老若男女、たくさんの人達に気軽に立ち寄っていただけるお店になればと思っています」と、広報の相田(そうだ)さんは語っていました。ラボで、体にも社会にも良くて美味しい商品がつくられていくのを想像するとワクワクします。新店舗には、たくさんの開発商品も並びそう。
■オープン日:9/23(金・祝)
場所:大阪府大阪市浪速区幸町2-2-2
アクセス:大阪メトロ桜川駅から徒歩3分ほど
ココウェルの貧困問題の取り組み
「株式会社ココウェル」には、根本的な貧困問題の解決のため、農村部に産業を創ることで仕事を生み出すという大切な活動があります。
少しずつ改善されてきているとはいえ、フィリピンでは都市と農村の地域格差が大きく、自然災害や治安問題がある地域では開発が遅れているというフィリピンの現状。(参考:ワールド・ヴィジョン フィリピンの貧困問題の原因は?子どもの現状と私たちにできる解決策)
ココナッツ農家さん達
「WITH COCO FARMER プロジェクト」と「COCO FUND プロジェクト」が統合した新しい「COCO FUND PROJECT(ココファンド プロジェクト)」が行われています。それは、ココナッツ農家さんを応援するフェアトレード・プレミアムとしての基金の増額に加えて、日本で生きづらい経験をしている高校生たちがフィリピンを訪れ、現地での交流を支援するプロジェクト。日本の高校生が自分自身を見つめ考える挑戦を支援していくものです。
対象商品を購入することで、売上の一部が寄付される仕組みになっています。
フィリピンで生産されるココナッツの胚乳液はココナッツウォーター、そこからココナッツミルクやココナッツシュガー、発酵させてココナッツ酒。さらに、食用以外に皮繊維からはロープやバスケット、アクセサリーなど多種多様な製品もつくられ、フィリピンでは「生命の木」と言われるほど有益な植物です。これから、さらに新たな価値を持つ製品がつくられることが期待されます。
そして、フィリピンのココナッツ農家さんと日本の高校生が笑顔になれる、そんな社会が少しずつ近づいてきているのを感じました。
■オンラインセミナーも開催されています
8月:美容をテーマにオーガニックコスメ
9月:食をテーマに菜食
10月:環境をテーマにパーム油とココナッツ
■詳細
ココナッツ専門店「ココウェル」は、2022年9月16日(金)17日(土)18日(日)の3日間開催される「オーガニックライフスタイルEXPO 2022」の味(あじわう)カテゴリーに出展します。ココナッツを使った魅力的な商品が並びます。ぜひお立ち寄りください。
ココウェル https://www.cocowell.co.jp/company/
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