如月朔日、博多の総鎮守である櫛田神社に足を運ぶと、美しい河津桜が。春の訪れを感じます。コラム2年目のスタート♪ 今年はその季節にでやすい症状についてお伝えしてゆきます。
花粉症対策
植物が芽吹くように、春はエネルギーが上に。冬ためてしまったものが、目の充血・涙・くしゃみ・鼻水・頭痛など、頭部に症状として表れます。花粉症はまさにその代表です。
「花粉をもって花粉を制す」のが減感作療法。花粉を摂れる菜の花やふきのとうを食べ、今から体を花粉に慣らしておきましょう。また、赤しそのロスマリン酸にはアレルギーを抑える効果があると言われています。赤しその季節は6月ですが、最近の温暖化傾向では早めに出荷されそうです。オーガニックの赤しそでふりかけをつくり、年間通して食べるのもいいですね。
赤しそ
その他、れんこんのタンニンにもアレルギーを抑制する働きがあると言われています。Vol.4でご紹介したれんこん湯はおすすめです。
花粉症・風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルス対策~「衛気」を高める
花粉症になる人とならない人、その違いはなんでしょう?
外敵から体を守るバリアエネルギーのことを「衛気(えき)」と言います。これが花粉や冷え、ウイルスや細菌から身を守ります。衛気が不足すると、それらが体に入り込み症状を生みます。
衛気をつくるものは、飲食物から作られるエネルギー、呼吸で取り込むエネルギーなど。日々の積み重ねが大切です。まだまだ寒いので、まずは冷えないように。冷えてめぐりが悪くなると、花粉の出しにくい体になります。
ご紹介するレシピでは、赤しそを使って梅干しをつけるときにあがってくる赤梅酢を使いました。赤梅酢を水で薄めると薄いピンクが春らしく、目でも楽しめます。
見た目も綺麗な菜の花の梅酢がけ
【菜の花の梅酢がけ】
〈材料〉
・菜の花
・赤梅酢
・水
〈つくり方〉
①菜の花を沸騰したお湯でさっとゆでる。
②適当な長さに切り、器に盛りつける。
③食べる直前に、お好みの酸味にうすめた赤梅酢をかけたら出来上がり。(食べる直前でないと、菜の花の色が変色します。)
日本人の四人に一人と言われる花粉症。それぞれの季節に合わせた過ごし方と食べ方をすることで、衛気は高まります。花粉症にならない体、花粉症であっても症状の出にくい体を目指しましょう。
※春の過ごし方と食べ方については「五十嵐和恵の季節に合わせた暮らし方Vol.1」を併せてお読みください。
【五十嵐和恵プロフィール】
ポジティブ・エイジング アドバイザー、健康管理士一般指導員、食育インストラクター。福岡市出身。時間とともになんとなく年をとるのではなく、加齢に対して前向きに準備をしながら素敵な年齢を積み重ねてゆく=「ポジティブ・エイジング」を提唱。東洋医学のある暮らしでうつ病や難病も克服。お子さんからシニアまで幅広い世代の方に、セミナーや講演会を開催。福岡県立高等学校食育出前講座、西南学院大学市民講座などの講師を務める。